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幸村が待っている部屋まで近づくと話し声が聞こえて来た。 どうやら客人がいるようだ。 部屋を遮る襖の前で立ち止まるとゆっくりと襖を開ける。 「真田隊、猿飛佐助、只今参りました」 敷板は跨がずに廊下で待機する。 幸村一人なら普段はこのような形式めいた事はしないのだが 客がいる手前幸村の部下としての立場をしっかり示した。 「佐助、顔を上げよ。佐助もこちらで座ると良い」 「御意」 幸村の言葉で室内に入ると適当な距離を置き正座してから 改めて客人の顔を見る。 「お久しぶりですな。佐助殿」 幸村と対面するように座る初老の男。 白髪混じりの髪をきっちりと結い上げ顔にも数本の 皺が刻まれてはいるが顔立ちから若い頃はなかなかの 美男子だったろうと伺える容姿をしている。 物腰や紳士的な態度からもさぞやモテたであろう。 (・・・これはまた意外な人が) 「お久しぶりです。大熊殿」 佐助は男・・・大熊朝秀に頭を下げた。 かつては上杉軍の中でもこの人ありと言われ勇猛な武将。 だが意見の対立により上杉を去り、今では武田軍として その才能を発揮している かすが凌辱16
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「では口上を...」 「かすが。あまりわたしはそれがすきでは..」 「いえ、謙信様。私は主君を犯したのです。これはその戒めです。」 「そこまでいうなら。」 普通の忍びなら死なないといけねぇな。それ。んで?どんな口上? 「私は愚かにも主君の純を自らの最も汚れた血で奪いました。しかし徳深き我が主君はこの罪の穴に聖を施してくださります。」 うわ、其処まで言う? ありゃま。あんな風にアソコ突き出して。二本指でぱっくりと。 「どうか我が聖君、最も汚らわしく、最もはしたないこの罪の穴に、聖を施してください。」 「...ではいきますよ。」 お。 激しい。 軍神は後背位がすきみたいだね。あれじゃ獣だ。....もう一回終わって二回目か。妊娠しちゃ仕事できなくなるぞー。 さてと 当分続きそうだしとんずらしようかな。気付かれたら厄介だし。御館様には適当に言っとくか...。 .....もしあの二人が手に入ったら.....君臣丼にしてやる。 この日を境に武田と上杉の衝突回数が増えはじめた。
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とりあえず座って、と促されるまま、並んでいる二人の忍びの前に座ると、 佐助が説明をはじめた。彼の話を要約すると、彼らは実は恋仲であるものの、 立場上やすやすと外で会うこともできず、時折こうして夜半にどちらかの部屋まで来ては 肌を温めあうのだということだった。いまだ混乱がおさまらない頭で、幸村は必死になって 理解しようと唸る。 しかし、と幸村は思う。いくら恋仲といっても、彼らは忍である。武田の情報が 上杉に流れているということはないのだろうか。 そんな考えが顔に出ていたのか、ふと幸村の顔を見た佐助が、へらっと笑ってこたえた。 「大丈夫だよ、真田の旦那。俺たち、ちゃーんと自分の立場わかってるからさ。 たとえば、こんなことしても――」 佐助が、おもむろにかすがの乳を揉みしだき始めた。男の手のひらによって、柔らかそうな 乳が形をかえて幸村を誘惑する。 「こんなことしても」 人さし指と親指で、胸の頂点をつまむ。そこだけは、乳房で唯一硬くなっているようだ。 指先をこするように動かされ、かすがの白い肌がたちまち薄桃色に染まっていく。 彼女が視線を上に向けて佐助と目をあわせると、どちらからともなく、くちびるを重ねた。 最初はそこに相手がいるのか確認するように。そして次第に角度をかえていき、ついには 舌を絡めはじめた。幸村が頭のなかで精一杯絶叫しているあいだも、ふたりは息を荒くして 口元から漏れる粘っこい音を虎の若子に聞かせていた。 「――俺たちはお互いの軍の情報を漏らしたりしない。ちゃんとわきまえてるって。 な、かすが」 ようやっとくちびるを離した佐助がかすがに目を向けると、上杉の忍びは首肯した。 たしかに、二人の言うとおりかもしれない。最近武田の動きが上杉に筒抜けだという話はない。 逆もまた然り。幸村は自分なりに頭の整理をして、佐助を見遣ってうなずいた。 合点がいった、と。 「わかってくれた? それじゃ俺たちはさっきの続きやるから、旦那はそこで見てな」 事も無げに言い放たれた佐助の言葉に、幸村は固まった。その間に佐助はかすがに 覆い被さってしまい、しかも彼女も嫌がる素振りを見せず、どこか悦んでいる。 「んんん! んんんんんんんッ!」 はっとした幸村が声にならない声で抗議する。ふたりの関係はわかった、理解した。 だから解放してくれるんじゃあないのか、と。だが忍たちは幸村など最初から いなかったとでもいうように、お互いの体を擦りあわせている。もしかしたら幸村の口元と 腕の自由を奪ったのは、彼が大声を出したりしないようになどではなく、 見せつけるためだったのではと思えるほどだ。 佐助がかすがの胸部に舌を這わせる。かすがは体をふるわせて、短く息を吐き出した。 「ふんんんんんーッ!」 なおも幸村の抗議はつづく。 男の舌は胸乳のうえを移動して、頂点に行き着いた。そして舌を尖らせてつついたかと思えば、 佐助は乳首を口に含んでしまった。それから耳を澄ませばちうちうと音が 聞こえてきそうなほどの勢いで吸い始めたのである。 そんな稚児のごとき事を――幸村は佐助の行動に目を疑ったが、かすがが何も抵抗せず これまた悦んでいるのを見て、さらに目を疑った。深い関係にある男女の行いとは、 己の理解を軽々と超えている。 しかし、そのような行為から視線を逸らせない自分がいるというのが現状だ。抗議の声は いつのまにか消えていた。 佐助×かすが×幸村 3
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真田幸村の来訪は、『甲斐の虎』武田信玄の使いを意味するものもあり、流石の小 十郎も、政宗を差し置いて追い返すような真似は出来ない。 (真田か…) 来訪者の名を耳にした瞬間、小十郎は口の中で苦々しく呟いた。 同時に、それまでの自信に満ちた態度は何処へやら、両手を胸元にあててオロオロ し始めた政宗に視線をやる。 『武田の秘蔵っ子』『日の本一の兵』の名を持つ紅蓮の若武者は、『隻眼の蒼竜』 たる政宗が認めた数少ない人物である。 だが、政宗が幸村を気に掛けているのは、好敵手としてだけではない。 はじめて刃を交わして以来、政宗は、事あるごとに彼の名を繰り返しては息巻いた り、時には物思いにふける事もしばしばである。 そんな彼女の姿は、兵たちの間で「もしかすると、筆頭はあの赤いのにホの字な んじゃねぇの」 と噂が立つ度に、「くだらねぇ事を言ってんじゃねぇ」と睨みを きかせて流布するのを阻止し続けているのだが、小十郎自身、彼に対する政宗の様 子を見ていると、そろそろ何かしらの処置を取らなければならない、と考え始めて いた。 「真田って、あの元気なニ槍の熱血野郎か」 「ああ…」 元親も、幸村とは先の武闘大会で顔を合わせているので、彼の事は憶えている。 「でも、いくらなんでも俺たちと対峙した瞬間、鼻血吹いてブッ倒れる事はねぇよ なぁ。あれには笑ったぜ」 「…そこまで言う事ないだろう。あれでも俺が、唯一認めたヤツなんだぞ」 「へぇ。そりゃ武士としてか?男としてか?」 「それは…」 頬を紅潮させて言いよどんだ政宗の様子に、元親は曰く有りげに目を細める。 「なあ、一緒に行っていいか?真田には、俺も久しぶりに会ってみたいし」 「てめぇ…まさかアイツに、下らねぇ事吹き込むんじゃねぇだろうな?」 「ンなコトしねぇよ。だいいち俺、年下には興味ないし」 アイツ、四国の弟たちに似てる所あるから見てて楽しいんだ、と言われて、政宗は 元親の同行を許可した。 本当は自分ひとりで会いたいと思う反面、おそらく彼とふたりきりでは、緊張して ロクに話も出来なくなると感じたからである。 憎まれ口なら幾らでもきけるのに、いざ本当の気持ちを打ち明けようとすると、そ れまで滑らか過ぎるほどだった己の舌は、ぴくりとも動かなくなってしまうのだ。 「よし。じゃあ、いっちょ行くとすっか」 「ちょ…wait a moment!酒臭いままじゃ、アイツの前に出られない!」 「……あんだけ飲んどきながら、今更何言ってんだよ。俺もいるんだし、真田だ って『ああ、宴会してたんだな』くらいにしか思わねぇよ」 「それに、この服じゃ…もう一度着替え……」 「わざわざ甲斐から、お前に会いに来てんだろうが。あんまり待たせちゃ悪いだ ろ?」 「で、でも…!」 今日の政宗は、胸元を大きく開けたいわゆる『勝負服』を身に付けていた。 ただ、それはあくまで元親に対して引けを取らぬ為であって、気になる異性の目を 引くものとは、まるで目的が違う。 おそらく、このまま幸村に会おうものなら、正しく前回同様「破廉恥でござる云 々」と、卒倒されるかも知れない。 他の人間にならともかく、政宗は、彼にだけはそうした類の台詞は言われたくなか ったのだ。 すっかり慌てふためいてしまっている政宗を見かねた元親は、近くの者に濃いお茶 を持って来るよう頼むと、懐から手拭用の織り布を小さく引き裂き、政宗に渡した。 「それで軽く舌の汚れ拭ったら、茶を飲みな。あと、これも」 そう言って、腰に巻いていた二本の飾り帯の内の一本を外すと、政宗の胸元にあて がう。 政宗の服に映える色合いのそれは、縮み織りの微妙な形状も手伝って、まるで飾り 襟のような彩りを与えた。 姉貴7
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■エピローグ 「母さん、今宵は赤飯じゃああああああああっっっ!!!!」 「あー…はいはい。色々言いたい事あるけど、もういいっスよ(泣)」 何日か四国に滞在した(その間「なあなあ、四国って弘法大師ゆかりの札所が88箇所あるんだろ?案内しろよ」「お遍路の事か?修行僧もいるし、冷やかしで行くトコじゃねぇぞ。馬も入れねぇ道もあるから、数日じゃ回り切れねぇよ」「88箇所めぐりというと、記念撮影に讃岐うどん食べ歩きの旅でござるな?それがし、行ってみたいでござる!」「ここは四国だ。『どう○し○う』ではなく『ポイ○ョ』くらい言えぬのか」という意味不明の会話が、4人の間で交わされていたのは、秘密の事)政宗は、奥州に戻る前に、幸村と共に信玄のいる甲斐へ寄る事にした。 『お館様』の折檻から逃れる形で甲斐から政宗を追いかけた幸村は、武田の屋敷に足を踏み入れた瞬間、猛獣の如き信玄の突進を食らう寸前までいったが、幸村の隣にさり気なく寄り添う政宗に気付いた信玄が、驚愕とも歓喜ともつかぬ大声を張り上げると、幸村が甲斐を発つ前に比べて心なしか痩せたような佐助が、何処か達観した顔でふたりを出迎えてきたのである。 暫し、信玄と正式な同盟の締結に関する話し合いをした政宗は、やがて長旅の疲れを取るように言われると、武田の秘湯で汗を流し、客間で休む事にした。 夜。上質の布団の中で政宗がウトウトしていると、不意に人の気配が忍び寄ってくるのを感じた。 何事か、と寝返りついでに確認すると、見覚えのある焦げ茶の双眸が、政宗を見下ろしていたのだ。 「ゆ」 「しっ」 声を上げかけた政宗を、幸村は彼女の唇に人差し指を置く事で止めさせる。 「な、何しに来たんだよ?」 「夜這いでござるが」 さらりと答える幸村に、もう少しで相槌を打つ所だったが、彼の言葉を脳裏で反芻させた政宗は、次の瞬間顔どころか全身を赤く上気させた。 「四国では、幾度となく機会を逃してしまった故、正直それがし限界が来てしまいました。…そろそろ、想いを遂げさせてはくれませぬか?」 「ahー…ま、四国じゃあいつらが、色んな意味でうるさかったからな…って、違う!ちょっと待て幸村!」 「待てませぬ」 四国に滞在中、ふたりは元親が予備に使っている部屋を与えられていた。 その際、「くれぐれも、間違いは起こすなよ」と、まるで説得力のない顔で嘯く元親たちに触発された訳ではないが、ふたりで床を並べている内に、お互いにそれなりの気分になっていた。 実際、どちらともなく誘いかけ、いい雰囲気になりかけた夜もあったのだが、 『ああぁんっ!ダメ!もぅダメぇ……』 『ウソを吐くな。その淫靡な身体で我を煽っているのは、何処の誰だ』 『違う…違うよぉ…そんな事……』 『お前の『口』は、目ほどモノを言うようだな。我を咥えて離さぬぞ…この淫乱女が』 『俺が…はぁっ!わ…私が淫乱になるのは、元就の前だけだからぁ……』 『当然だ。他の誰かにその姿を見せる事など、断じて許さぬ。お前は我だけのものだ』 あまりにも激しすぎる情事と、それに溺れる何処ぞのバカップルの声が、これでもかとふたりの耳に入りまくり、特に政宗は、そんな彼らの毒気に当てられて鼻の粘膜をいからせた幸村を、何度介抱したか判らない程である。 「コラ、やめろって!幸村!やめねぇか!」 「政宗殿」 「ゃ…うんっ!く、くすぐった……あぁっ」 「政宗殿…」 「や、バ、バカバカ!そんなの無理無理!入らねぇ!」 「ま・さ・む・ね・ど・の」 姉貴54
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今回はエロないです、すいません。 ただ番外はエロですのでご容赦を。 合縁奇縁の後日譚ですが読んで無くてもまったく問題ありません。 ■素直になれないのッッ! 普段静かな瀬戸内の浜ににぎやかな声がこだまする。 篝火が反射し、黒い水面はきらきらと輝いた。 宴を開いているのは東からやってくる真田の軍を迎え撃つ毛利の陣営だ。 「呑まねえのか?・・・あ、呑めねえんだっけ」 長曾我部元親は先月、毛利に攻め込まれ、四国を代償に一族郎党の命を守り、半ば人質のように軍ごと毛利軍にいれられた。 一国の主だった地位か、はたまた毛利をぎりぎりまで追いつめた強さを買われたか元親は毛利当主の元就に重用され、側に置かれている。 「戦の前日に酔うとは貴様ら阿呆極まりないな」 隣にいるその当主はじろり、と横目で元親を睨み、辛らつな言葉を冷たく吐いた。 「んだよ、お前んとこの兵士もどんちゃんやってるぜ?お前嫌なら付き合ってねえでとっとと寝ろよ」 さすがにむっとして言い返せば、 「ふん、貴様らだけ放っておいては何をしでかすか分からぬからな」 としれっと言い返された。 酒を呑まない主義の元就は好物の甘味、饅頭を先ほどから囓っている。 「で、どーだよ。お得意の策は」 「・・・貴様に言ってどうなる。貴様に必要な分は明日申し渡す。貴様すぐ忘れるからな」 しまった、と元親は藪から蛇を突つき出してしまったと舌を出す。 先日の地侍との小競り合いで持ち場を離れて大暴れしたことを根に持たれているのだ。 「あれは~忘れてるんじゃなくって、覚えてるけど突っ走るって言うか・・・」 「変わらぬ。我の策を乱すことにはな」 「う・・・」 口では勝てない。ついでに頭でも勝てる気がしない。腕っ節なら・・・ ーーなんとかならねーと男の恥ってな毛利元就は女だ。 女であるが嫡男の死に伴い当主になり、力で及ばぬ周辺国を頭脳で山陰山陽ことごとく飲み込んだ。 そして先月元親の敗北により四国をも領地としたのである。 「真田、か。日本一の兵らしいぜ」 「そして武田の遺志を継ぐものだ」 武田信玄は上洛を果たした後病死した。 さすがの甲斐の虎も病には勝てなかったと言うわけだ。 息子は親に似合わず無能で、向こう見ずにも織田へ攻め込み、返り討ちにされた。 その魔王もいまや明智と相討ちとなり、この世にいない。 天下を取ると思われた織田、豊臣、徳川がいない今、天下に一番近い男。 それが日本一の兵、紅蓮の鬼、そして女丈夫で名高い独眼竜を妻にする真田幸村である。 「いけるか?大将も怖ぇがお抱えの忍も強けりゃ、嫁の独眼竜だって・・・」 「我が策に落ち度はない。貴様は策に従い持ち場で働けばよい」 「駒の様に・・・ってか」 自嘲するように呟いて元親は酒をぐいと呷った。 「あまり呑むな」 元親は、おや?と耳を疑った。 なぜなら彼女の声に若干の焦りというか身を案じるような色を感じ取ったからだ。 「心配してくれんのか?」 にぃっと笑って顔をのぞき込むと、元就は驚いたように目を見開き、慌てたようにことさら荒い口調で否定した。 「なっ!?我はただ、駒が明日、酒を理由に働かなくなってはならぬと・・・」 「なんだ。・・・ま、そうだろうな。だがちぃっと嬉しかったぜ?」 するとぐうっと眉根を寄せて元就は元親をねめつけるとすっくと立った。 「たわけたことを・・・・・・。我はもう寝る! 明日は早いぞ、起きられぬなどと言ったら切腹申しつける!」 「へえへえ」 つかつかと大股で帰ってしまった元就を見送り、元親は顎を撫でた。 「・・・やっぱ、脈アリだよな、あれ」 元親は昔から彼女に懸想していた。 素直になれないのッッ!2
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屋根の上で仰向けに寝転んだ佐助は星を眺めていた。 空にはあの夕暮れの時と同じ宵の明星が輝いている。 あいつは元気にしているかな、などという佐助の感傷をよそに、 さっきから熱血師弟が互いを呼び合いながら殴り合っていた。 いい加減止める頃合だ。佐助は溜め息を吐くと胡座をかいた。 遠く越後で彼女も溜め息を吐いているだろう。 そろそろ彼女の主が晩酌を始める時間だ。 謙信は大胆にも毎晩独りで縁側に腰掛け、梅干しだけを肴に手酌で呑む。 危険だからせめて供を付けるか屋内で嗜んで欲しいとかすがは嘆いているらしい。 今一つ考えの読めない謙信だが、佐助は感謝している事があった。 高潔な彼は決してかすがを閨に送らないのだ。 あのまま閨に送られる日々が続いていたら彼女は遠からず自害していただろう。 皮肉な結果だが武田を出たからこそ彼女は今日まで生きている。 いつか夜明けが訪れたら、約束通り彼女を自分の故郷へ連れて行きたい。 一緒に暮らすのもきっと悪くないと思う。 それまで悪態をつかれようが邪険にされようが、危なっかしい彼女を見守って行こう。 それが暗闇から彼女を救えなかった自分への罰だ。 さてと、と佐助は立ち上がる。 (お互い、頑張ろうな) 佐助は微笑み掛けた。 彼女も見ている、この星空へ。
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気づかぬうちに、結構な深手を負っていたらしい。 信玄にも佐助にも散々に怒られた。無理からぬことだった。 しかし、独眼竜との邂逅を信玄に告げると、彼はまず為政者の顔になった。 奥州と甲斐は、対立関係にはないが友好関係にもない。 また、あちらから攻め入るには距離がありすぎる。そのようなことを考えていたのだろう。 そして次に、信玄は満足げにうなずいた。 「奥州の小僧のおかげで、おぬしも成長したような気がするわ」 いつものように「まことにございますかお館さま!」と叫ぶことができず、幸村はかしこまって頭を下げた。 このころになって、身体が傷の痛みを訴え出した。 ――幸村が、物心がついて初めて私利私欲で槍を振るった相手。 独眼竜との出会いが幸村に与えたものは、小さくなかった。 武田家とは無関係のところで出会ったとしても、また自分はあの竜に得物を向けるだろう。 そんな予想が幸村の胸にはあった。 それだけでない。幸村は、さまざまなものをについて初めて明確に思うようになった。 たとえば、花の美しさと刃物の美しさはまったく別のものなのだ、と。 武芸一辺倒で風流を解しない幸村にしては、格段の進歩だった。 ……独眼竜は、花でも刃物でもなく、弓張月の美しさだ。 夢のまた夢6
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幸村の夜着を脱がせると、幸村は嬉しそうに小十郎の夜着に手をかけた。 戦装束の形に焼けた肌は、いつ見ても愉快だ。顔も、しっかりと鉢巻の形に焼けている。 「何か?」 「いや。……痩せたな」 「冬は閉じこもっていた故。戦とあらばお供いたしまする」 「それは心強いが、信玄公が許すのか?」 信玄の名を出すと、幸村の手が止まった。俯き、緩く首を振る。 「お館様が許さずとも、俺は出る」 振り切るように夜着を放り投げ、唇を押し付けてきた。唇を離して瞳を見ると、物憂げに揺れている。 「……もし、」 「もし?」 「奥州と、甲斐が戦い、小十郎殿とお館様が戦ったら」 伊達と武田は、同盟を結んでいる。 しかし同盟などいつでも簡単に裏切られる。伊達と武田が戦になったとき、どう転んでも 幸村の立場は危ないものになるだろう。 「……どちらにつく」 意地が悪いと思いながらも、問わずにはいられなかった。幸村は顔を伏せた。 「最後まで迷うだろう。小十郎殿も、お館様も、どちらも死んで欲しくない。 だが、武人の命をかけた戦いを止められるとも思えぬ。どちらにも加担できぬ。 ……故に、最後まで迷い、生き残った方につく。そして、もう片方を助けられなかった ことを悔いて生きる。死を選ぶ事など、俺にはできぬ」 幸村は優しい。すべての命を救い、すべての人を助けようとする。 切り捨てる命があってはならない、と考えているところがある。それは綺麗事でしかない事は、 幸村も理解している。 そういう武人だからこそ、強くあろうとするのだろう。 皆を守れるように。救えるように。 政宗がいれば、奥州が栄えればいいと思っている小十郎とは、対極の考えだった。 「……俺が、信玄公を討つ事にならぬよう、お前が尽力すればいい」 「はい」 顔を上げ、にこりと笑う。もう紅がすっかり落ちてしまった唇を啄ばむと、 幸村の手が小十郎の首にかかった。 冷えることのない温かな指が、小十郎のうなじに絡む。もっととせがむ唇を思うままに 吸いながら褥に押し倒す。 褥に広がる茶色い髪を一房つまんだ。触ると柔らかで猫の毛のようだ。 髪にそっと唇を落としてから、幸村の体に覆い被さった。 耳朶を食めば幸村はきゅっと目を瞑った。声を堪えるために歯を食いしばる様子がおかしくて、 耳を食みながら唇に指を這わせた。 「可愛いヤツだな」 「か、かわ、いい?」 ひっくり返った声もまた愛しい。 くつくつと喉の奥で笑いながら、幸村の体を抱き締め背を撫でる。 幸村はようやく目を開け、小十郎の頭をそっと抱いた。 感じる場所、弱い場所を攻めれば息が上がってくる。 まだ幼さを残した肌は、小十郎とは違う人生を生きていることを知らせてくる。 若く、幼く、素直な体。 この上なくいとおしい。 「ん……ぁっ……」 堪え切れずに漏れる声はまだまだうぶだ。反応も素直で、計算や媚びとは無縁だった。 胸に触れると恥ずかしそうに体を捻って顔を敷布に埋める。 「なんだ? 胸は嫌か?」 「な、なんと、いう、か、その」 背中に圧し掛かり、真っ赤になった耳を食めば言葉を繋ぐことができずに喘ぎ声が漏れた。 「このままでも俺はいいぜ?」 ふうっと耳に息を吹きかけ、うなじに唇を寄せた。幸村はきつく敷布を握り締め、 押し寄せる快楽に全身で立ち向かっている。 立ち向かうものじゃないだろう、とからかえば、見苦しい姿など見せられぬ、と 必死の答えが返ってくる。 背に舌を這わせ、単調にならないように跡を残した。 先日の情事の跡はもう残っていない。血の巡りがかなりいいらしく、傷が治るのも早い。 尻に指を這わせ、秘所の辺りを探った。びくり、と体が跳ねる。 奥州の休日9
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⬡出演作品 浅井長政(桜田航成) お市(玉置成実) お市(高柳明音) 京極マリア(大湖せしる) 第5弾舞台『戦国BASARA3宴』 ◯ ◯ 2013 第8弾舞台『戦国BASARA4』 ◯ ◯ 2014 第9弾舞台『戦国BASARAvsDevil May Cry』 ◯ 2015 第10弾舞台『戦国BASARA4皇』 ◯ 2016 第14弾斬劇『戦国BASARA』~第六天魔王~ ◯ ◯ ◯ 2018 第15弾斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世『紅』未来への誇り ◯ 2018 第16弾斬劇『戦国BASARA』蒼紅乱世『蒼』THE PRIDE ◯ 2018 第17弾斬劇『戦国BASARA』天政奉還 ◯ ◯ 2019 ⬡出演イベント 浅井長政(桜田航成) お市(玉置成実) お市(高柳明音) 京極マリア(大湖せしる) 舞台「戦国BASARA」武将祭2013 ◯ ◯ 2013 バサラ祭2015 ~冬の陣~ ◯ ◯ 2015 BASARACLUBファンミーティング2016冬(昼) ◯ 2016 BASARACLUBファンミーティング2018秋(昼) ◯ 2018 ⬡参考リンク https //dic.pixiv.net/a/%E8%88%9E%E5%8F%B0%E6%88%A6%E5%9B%BDBASARA#h3_6